こんにちは。ハッピーライフです。
前回12月13日投稿、道の駅巡りの続きです。
前編の大芝公園はこちらからごらんんください。→道の駅巡り「大芝公園」
大芝公園を出発したのが午後3時半過ぎ。
「歌舞伎の里大鹿」までは約1時間とナビが表示します。
せっかくここまで来たのでついでに行こうと決め案内通りに車を走らせました。
夏に訪れた「田切の里」を通り過ぎ、まっすぐな道が続きます。
国道153号線から県道59号線へ。
そしてこの道が、私の道の駅巡り史上、最悪の道路になりました。
くねくねとした、ほとんど林道のような道を進みます。
せめてもの救いは舗装道路だということ。
そこはやっぱり県道。
南アルプスに向かっているのでアップダウンも激しく、運転に慣れていない人だとたぶん引き返すレベルの道です。
右下にダム湖(小渋湖)を見ながら急な坂道を下ります。
家はなく、廃墟かシーズンオフなのか判断がつきにくい民宿を1軒見つけました。
人もいない(ここで会ったら逆に怖いかも)、対向車も来ない。
ついには心細くなって、車の中で大きな声で歌を歌ってのドライブでした。
険しい山道が終わろうとしたころようやく1台車が上ってきました。
ヤマト運輸でした。
「えっ!ここを行くんか!」「ほかに道あるだろ・・・」
独り言を言いながら車を走らせます。
険しい道を30分ほど走ってようやく国道152号線に出ました。
やっぱり国道だけあって、当然2車線、沿線には村役場や民家がポツポツ確認できます。
「仕事はあるんか?」、「買い物はどこでするんだ?」とか、余計なことをいろいろ考えてしまうほど静かな村です。
そして、ようやく「歌舞伎の里大鹿」に到着。
時間は4時半を過ぎ、辺りは薄暗くなっていました。
名前の通り、駅もポストも自販機もすべて歌舞伎。
はじめてこの駅の名前を知った時は「ここで歌舞伎が上演されるのか?」と、期待しましたがそういうわけではないようです。
大鹿の歌舞伎は300年以上の歴史があり、各集落の神社の前宮として今日まで演じられてきたそうです。
現在も春と秋、2回の公演が行われています。
私の町にも神社があって、やはり春と秋2回の例大祭が行われます。
そこで「神楽」が奉納されますが、そんなイメージかもしれません。
駅のところどころに隈取のイラストが描かれたものがたくさんありました。
入り口の左の壁には、定期公演の様子を描いた切り絵が飾られています。
大きくてとても素晴らしい切り絵です。
そして入店。
入って最初にすることはスタンプを押すこと。
おもしろいスタンプですね!
売店はとてもきれいで、大鹿村の特産品と、奥の方には地元住民のための食料品や日用品が売られていました。
さて、何を買って帰ろうか・・・
ここ大鹿のおすすめのお土産は「山塩」。
大鹿村の山から湧き出た鉱泉から作られた「山塩」が人気だそうで、お土産物色中の私にお店の方が声をかけてくれました。
また「山塩」単品だけではなく、「山塩」を使ったクッキーもおすすめとのこと。
そんなわけで、この2つを買わせていただきました。
帰ってから山塩を使ったおにぎりを作りましたが最高ですよ!
ちょっと強硬に思えた今回の道の駅巡りですが、最後に暮れてゆく山村にたたずむ「歌舞伎の里大鹿」の全景写真を撮影して、本日のミッションは終了です。
あとは帰るだけなんですが、さっき来た道をどうしても帰る気にならず、違うルートを検索しました。
帰りは国道152号線を北東に向かい、分杭峠を越えて長野県の茅野市(国道20号線)を目指します。
国道だから広くて安心、というのはまったくなくて、2車線で広かったのは最初の5分ほどでした。
帰り道も来た道同様、細くてアップダウンの激しい道だったのです。
暗い山道を対向車もなく、ただ1人で走るのは、余計なことを考えるには十分なシチュエーションです。
人が歩いていたらどうする?
パンクしたらどうする?
エンストしたらどうする?
そんなことを考えながらナビの通り茅野市を目指して走りました。
結局、長谷に出るまでにすれ違った車はわずか2台だけでした。
40分以上峠道を走ってすれ違う車が2台だけって、さすがに怖すぎです。
家に着いて、改めて大鹿から茅野までのルートを検索してみました。
「もっと広い道があるはずだ」と、思って見直しましたが、どの道も険しく、山の中を走る道しか見当たりません。
You tubeでたまに見る「国道ならぬ酷道」をテーマにした動画のようでした。
地図を見ながら、ここにはもう行くことがないだろうな、と、思いましたが、季節の良い時期、歌舞伎が公演される春か秋なら行ってみてもよいかも・・・。
時が経てば、こんな場所だからこそ、もう一度行きたくなるかもしれません。
今回の道の駅巡りは「歌舞伎の里大鹿」でした。
それではまた。
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