新庄監督の「犠打0」連続試合でよみがえる記憶

スポーツ
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こんにちは。

ハッピーライフです。

前回に続いて野球ネタです。

面白い記事をYAHOOでみつけたのでお付き合いください。

混戦のパ・リーグで今年こそ優勝を!と、意気込む「日本ハムファイターズ」

4月27日時点で首位オリックスと1ゲーム差の3位につけています。

勝率5割での3位ということで、今年のパ・リーグがいかに混戦かがわかります。

そのファイターズ、面白い記録が継続中なのをご存じでしょうか?

それは「犠打0」試合の継続です。

開幕からの24試合で犠打が記録されていないのです。

ただし、これは積極采配の結果、というだけではなく、「送りバントのサインを出したが成功しなかった」というケースもあるそうです。

とはいえ、送りバントのサイン自体がかなり少ないことの表れでもあるのでしょう。

この記事を読んで、私は16年前のある少年の姿を思い出しました。

私の長男は小学校3年生から野球のスポーツ少年団に入りました。

なぜ野球だったのかというと「打つことが楽しいから」です。

思い切り振ってボール遠くに飛ばしたい!

野球少年なら誰もがそう思うはずです。

ところが、息子が入ったそのチームは、高学年になって試合に出られるようになると、細かいサインが1球ごとに出て、子供たちは野球どころではありません。

待て、送りバント、スクイズ、エンドラン、ダブルスチール・・・

「野球だからサインが出るのは当たり前だろう!」と、言う人もいますが、やっているのは小学生です。

ピッチャーの投げたボールを打ちたい!

そう思って野球をやっているのです。

中学、高校へと進むと否が応でも野球は複雑になっていきます。

細かいプレーは大きくなってからやるとして、小学校の時ぐらいはサインなんて出さずに思い切り打たせてあげればと思うのですが、みなさんはどう思いますか?

これは実際にあった出来事です。

長男の1学年上のH君は5年生の新チームになってから毎試合9番ライトで出場していました。

細身の子でとても足の速い選手でした。

しかし、バッティングではなかなか結果が出ず、試合では「毎打席バント」をさせられていました。

毎打席というのは、ランナーがいないときはセーフティバント。

ランナーがいる時は送りバント、もしくはスクイズです。

打てないからと、ほかの選手がバッティング練習をしている時にも彼はバントの練習をしていました。

少年野球(小学校)の目的の一つに「野球の底辺を広げる」ということがあると思いますが、楽しさを教え、向上心を芽生えさせる。

とても大事なことですよね。

勝負なんて二の次でいいのです。

いつもバント練習をしていたH君の気持ちはどうだったのでしょう。

「打てないからお前はバント」

もちろんそんなことは指導者は言いません。

しかし、やらせていることはそう言っていると同じなのです。

6年の秋になり少年野球の公式戦も終盤です。

H君は4年生から野球を始めてから、まだヒットを打ったことがありません。

セーフティバントで出塁したことは何度かありましたが、思い切りバットを振ってのヒットはありませんでした。

10月下旬、シーズン最後の試合が隣町でありました。

H君は9番ライトで出場です。

この試合が小学校時代最後の試合。

周りの保護者もH君がバットを振ってのヒットがないことは承知していました。

H君がバッターボックスに入ると大きな声援が送られます。

中には、「最後くらい打たせてやればいいのに」と、指導者らに聞こえるように話す保護者もいました。

そんな声が届いたのか、この試合はバントのサインは出されず、すべての打席でフルスイングを見せてくれました。

試合が始まり最初の打席。

私も始めて見た少年のフルスイング!

見事にセンター前ヒットを放ちました!

盛り上がる応援席。

「野球ってこうじゃなきゃ!」

そう思えた、忘れることのない16年前の試合でした。

プロ野球でも平気でサインが出される送りバント。

しかし、そんな野球見ていてもやっぱり面白くないですよね。

だから新庄監督には「犠打0」をシーズン最終戦まで続けてほしいと思います。

新庄監督本人は意識していないと言いますが、期待に答えたいと思うのがこの監督の魅力です。

貫いてくれそうな気がしませんか?

いつまで続くか注目しましょう。

それではまた。

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